スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Piece  全10巻

Piece 1 (フラワーコミックス)Piece 1 (フラワーコミックス)
(2008/12/24)
芦原 妃名子

商品詳細を見る


芦原さんもCocohanaに行ってしまいましたね・・・。
小畑友紀もさんCookieで連載初めてしまったのでベツコミでは読みきりくらいしか無理だろうしベツコミは今後大丈夫でしょうか。(集英社は小学館に恨みでもあるのでしょうか)

それにしてもCocohana恐るべし!
ベテラン作家の吸引力が止まらない。
吸引力が変わらないダイ○ンみたいだね!

【あらすじ】
いつも未完成なそのパズル 何を思って 何を望んで 何を厭(いと)うのか あなたを構成する欠片(ピース)…

高校を卒業して数年、水帆(みずほ)に突然かかってきた電話…… それは高校の同級生・折口(おりぐち)はるかの訃報(ふほう)。地味で目立たないはるかだったが、水帆は、高校時代はるかが妊娠していた事実を知らされる。しかも、はるかの母親に「その子の父親を捜してほしい」と頼まれてしまう。しかし、水帆は恐れていた。高校時代、キスを交わした「成海皓(なるみひかる)に再び関わってしまうことを……
芦原妃名子、待望の新シリーズ第1巻!


ずっと(中古で)買い続けていたのですが読んでない・・・と何度か他の漫画の感想で書いていたこちらの作品。
初期はどーしても暗そう・・・と気乗りせず、途中からは逆に面白そうだしこれはもう終わってから読もうと決めてました。

けどっ。
昨年ドラマ化した時に高額買取の誘惑に負けて8巻まで読んで(売って)しまいました。でもって残りは連載終了後読みました。正直、自分の意思の弱さが・・・くやしいですっ!

そろそろ物語りも大詰めだという噂を聞いてたので一気に読むのを楽しみにしてたのになぁ。6巻辺りで殆どの謎は予想出来る感じでしたがそれまではかなり謎や伏線が多くまぁ予想どうこう関係なくさすがに引き込みも展開もストーリーも面白くキャラクターもかなり考えて作られてる作品だと思いました。

ちなみに感想、長くなってしまいました。


ここからネタバレ▼(ラストのネタバレありです)




そういえば、予想といえば大体合ってたんですが私はもっと酷いことを考えていて6巻で堕胎が折口さんじゃなくて礼美で相談にのってたのが折口さんだったんだろうとか、相手も坂口だと思ったんですが前の巻に坂口が成海に「また女あてがってよ」と言っていたので、実は礼美は成海が好きで近づいて坂口にあてがわれてしまったパターンもあるか!?と迄、先走ってしまいました・・・。あてがったのは別の子でした。
さすがにそんな酷いストーリー別コミじゃしないよね?というか成美をそこまでヒドイ奴にしないはず。(多分)

秀逸だし面白さも問題ないんですが芦原さんの作品は「砂時計」もそうなんですが面白いとは思うけど好き!とかまた読み返したいとは思えないんですよね、私。好みじゃないとかではなくてストーリーが重いのと主人公がいつも癖のある性格なので・・・モヤモヤとします。

画像 007


これも主人公の水帆があまり好きじゃないんですよ。
キャラがとっても練りこまれているので登場人物がそれぞれ「個性」があって「こういうタイプいる!」という感じで水帆が悪いというよりは敢えて「そういう子」なんだろうという気持ちで読んでますが。

折口さんの堕胎相手を探すことになったサスペンス的ストーリーとして始まった当初は謎は多いもののとても面白く、彼女と関わりのありそうな人物を辿っていくうちに学校では殆ど印象になかった折口さんの意外な一面がわかります。

更にそこからまた新たな謎が生まれてという切り口をたどりながら水帆本人が折口さんの交友を通して人と向き合うようになり自分自身が今まで見ない振りをしていた自分の内側や相手の気持ちを推し量るようになっていくというとても深みのあるお話でした。

学校ではいい加減で誰もが関わってはいけないとわかっているダメ男の成海。
当初はクールなタイプの水帆も周囲と同じ視線で彼を見ているようで実は二人の間には高校生だった頃に何か接点があったという回想を小出しで入れたりして隠れた秘密がまさにパズルのピースをはめ込んで行くようように進みます。

ただ成美の母親が自分の子供を使って研究をしていたという下りからは衝撃的な気持ちもあると同時にストーリーがちょっと現実離れしてしまい読んでてリアリティが無くなってしまったのが残念です。

少しずつ折口さん自身がどんな人かわかって来るに連れ誰も知ろうとしなかった彼女が如何に優しく素敵な人だったのか・・・ということが映し出されてきたのに水帆の興味は折口には全く無くて。
少しずつ目的が変わっていくことに水帆自身、自分のエゴだと言ってはいるんだけど・・・最終的には成海を救いたくなっているだけのようになっているなぁと読んでて水帆の勝手さが気になりました。

1459.jpg

色々な人にスポットを当てながら進む中でそれぞれの気持ちがきちんとあって、だから必ずしも水帆のしてきたことが正しいことじゃないという描き方も作者らしいのですが。

実はちょっと読めば読むほど水帆が自分勝手だなぁとも思える描写が多く、礼美への今までの態度に自身で気付いた後でも思うまま行動していてあくまで成海に対してのみしか水帆の気持ちは向かっていない。最初から水帆に好感は持てないままだったので礼美との友情場面なんて礼美の気持ちもわかるなぁとも思いました。

確かに、水帆みたいに友達の気持ちに気付けないというか、相手が友達として思ってくれてる程自分がその子に対して思えてない温度差の違いに気付いてて気付かない振りしちゃうってのもわかるんですが。

ラブストーリー視点で全く読むことが出来なくて・・・むしろ水帆が成海に振られて終わってもいいとさえ思えてしまう不思議な気持ちでした。水帆が今まで人と関わらず自覚無しで人を傷つけてしまった事について礼美とうやむやなまま半分許されたような感じですが、きちんと落とし前も欲しいと思ってしまって。

結局最後に20歳で成海は家から出て行き水帆の前からも姿を消します。
そして数年後、再会・・・なんて展開にならなくて本当に良かったです。なぜか両思いになるなんて今更都合が良すぎるなぁと思えてました。これは生活環境によっての人格形成の話も関係してくるストーリーなので水帆自身が悪いわけじゃないんですけどね。

1460_20131006001845bc1.jpg


最後に少しだけ、大学生活の中でほんの少しだけ水帆が周囲と打ち解けたというか、自分を解放していけるようになったという明るい兆しがありました。

と、思っていたら。

最後の最後にサスペンススリラーのようなオチがありました。

★ラストネタバレ★





実は水帆のお母さんは成海の母親にカウンセリングにかかっていたのです。
それも水帆が成海の母親を調べようと購入した彼女の著書を水帆の部屋から見つけたことによってという皮肉なめぐり合わせで。水帆は成海の母親がしてきたことを否定しましたが彼女の指示で自分も転がされていたんだろうか?お母さんの接し方が少し変わってきた様子だったのはお互いの気持ちのせいじゃなくて全て彼女のコントロールによるものだったのか?
という謎を含んで話は終わります。


最初から恋愛とか両思いとかそんな安直なストーリーで考えてなかったのだなぁ。

砂時計の主人公も水帆とタイプは違えど、周囲から見られている自分と自分で思っている本質にとても差がある子でした。強そうに見えて脆い。というか、自分では気付いてないけれど脆い子達だなぁと思います。
気持ちを曝け出せないで抱え込んで自分の脆さにすら気付いてない。
本質を暴かれてしまったらあっという間に保っていた自分は崩されてしまいそうな十代の危うさを秘めたヒロインでしたね。

でもって「砂時計」での杏もだけど、あんまり好きになれないなぁと思っていたら本質は同じだけど砂時計を焼き直してキャラの精神性はそのままに切り口を変えたらどんな物語が生まれるかということからスタートしたって・・・
芦原さん、どんだけスゴイの。

この好感持てないヒロインも絶対そういう子として描かれているからなんだろうとは思っていましたが、人物像の掘り下げ方半端ないですね。

次回は明るい作品というか少女漫画らしい作品になるそうですがそれはCocohanaで読めるんでしょうか?
もちっと可愛いヒロインを読みたいですね。







にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 漫画ブログ 少女漫画へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト

theme : 漫画の感想
genre : アニメ・コミック

Secret

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

★注意事項★

(著作権法第三十二条引用) 『公表された著作物は、引用して利用することができる。』  上記にならい当ブログは画像を引用させて頂いております。 当ブログは営利妨害や著作権侵害を目的とするものではありません。 当ブログにて使用している画像の著作権または肖像権などは、該当する権利所有者様に帰属致します。 著作権等を有する方からの警告を頂いた場合には直ちに該当記事を修正・削除します。

水樹

Author:水樹

検索フォーム

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。