スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

音匣(オルゴール)音ガーデン/チム★チム★チェリー

音匣(オルゴール)ガーデン (花とゆめCOMICS)
画像 037
山口美由紀 全1巻


思えば、このコミックはどちらも大っ好きだった作品が同じ単行本に収録されていて本当に嬉しかった。音匣ガーデンが名作として語られることは多いのですが同時収録の「チムチムチェリー」も可愛いお話なんですよ。

★音匣ガーデン
【あらすじ】
お嬢様、マリアの屋敷にはなんでもある。モノばかりでなく人までも。
お抱え料理人にお抱えバイオリニスト。お抱え科学者も。
 美人で取り巻きも多く気が強いマリア。新顔でお金持ちのヴィルもマリアを気に入るがマリアは誰にも心を開かない。
同じ屋敷に住み幼い頃から知っている科学者のハンスと、頭脳を買われ引き取られたレイだけがそんなマリアの本当は寂しい気持ちをわかっていた。。


私の中学生時代でもっとも泣けると思ってたマンガでした。
当時、寝てもさめても漫画ばかり読んでいた私が、この漫画に対しては「読み慣れることによって感動が薄れてしまわないように」と、頻繁に読み返すのを自制していた程でした。

皆が幸せになれる、そんな話ばかりじゃないのはわかっているけれど。

誰も悪いわけじゃない。むしろ皆、自分じゃない人の為に考えて行動している。
マリアが寂しくないように。マリアが泣かずにすむように君の幸せだけを願って・・・。

けれど、どうにもならない。ただ、ほんの少し時間がズレてしまった・・・。

最後は、きちんと終わってますしこれでいいんだなって思えるようになってます。
でも読んだ人は最初は絶対私と同じように
「マリアはきっと幸せになったに違いない。けれどもう一つの別の未来を考えずにはいられない。」
と、思ったでしょう。私も今だって読むたびに思います。

今はまた少し違う気持ちで読めますけどね。

それにきっと私が望むような終わり方であったならばこの作品はこんなに感動する事もないありふれた話になってしまったのかもしれません。

読み返すと最初のこの笑顔が悲しい
35画像 353



★チムチムチェリー
【あらすじ】
中学に入った「さくら」。いつまでたってもどんくさい性格が抜けず自己嫌悪。
そんなある日空からメリーポピンズが!傘をさして飛んで来た桃子にさくらはびっくり。
学校で働いている桃子はとっても優しくて素敵で、ちょっぴりどんくさい。
そんな桃子みたいに自分もなりたいと憧れるが・・・。


この作品は絵がとってもきれいです。
時期が春。桜が沢山出てきてそれが作品の中ですごく効果的に使われてます。
私の大好きな桜の絵にぴったりな可愛いらしいお話でおとぎばなしのような気分になります。

ドジで取り柄がないと自己嫌悪のさくらが、傘をさしてやってきた桃子に特別な存在として憧れを抱いたり同じクラスで何でも出来る人気者の二葉くんに対して「あんな風になんでも出来る人になりたい」と自分でも恋と気付かないような淡い気持ちを抱いたり。
こういう思春期の心の揺れがすごく可愛く描けてるなと思います。


チムチムチェリーのこの「勇気がでるおまじない」すごいやってみたかったなぁ~

傘をいわゆる「おちょこ」(ひっくり返した状態)にして中に桜の花びらをいれて
40画像 355
元に戻すとお花が降ってくる状態
30画像 417

そしてこの笑顔。カラーが抜群にキレイなんですが
この表情の優しさも山口さんの絵の魅力です
35画像 356



ここからはネタバレです▼





★音匣ガーデン

お金持ちでお屋敷に無いものはないけれど本当にほしいもの=お金で変えないもの。家族の愛情、が無いマリア。
マリアにとっては、お屋敷の皆の気持ちも十分理解しているけれど、お父さんがお金で揃えたものよりも、もっと違うものが欲しい。
けれどお父さんにとっては仕事で忙しい時に広いお屋敷でマリアが寂しい思いをしないようにとの思いが。。望むようには出来ないけれどお父さんもマリアの事を誰よりも考えていたんです。

そして、レイとマリア。ふたりの気持ちはお互い思いわかっているのに。。
レイはマリアを助けたい。だけど自分がいたらマリアはヴィルを選ばないだろうから
わざと嫌な役を演じ姿を消してしまう。

消えてしまったレイ。そこには、悲しい真実が待っていた。
皆、皆マリアの幸せを願っている。過去でも未来でも。
その想いは未来から過去へ。そして過去から未来へと続く。

きっとマリアは幸せになれたでしょう。
自分がいつも笑顔で、幸せでいることこそが、皆の想いだから。


また「おひさまの世界地図」に収録されている「空中晩餐会」でもお嬢様の主人公とお屋敷の使用人達との物語があります。こちらは山口さんが音匣ガーデンで書ききれなかったお屋敷の人たちとの心の交流をもう少し丁寧に表したかった思いからだそうです。

これはこれで素敵なお話ですが私はこちらはまったく別物で考えたいです。
私の中では音匣ガーデンを読んでいて、マリアが父からプレゼントされたピアスを落とし、それを探してる使用人達や、そんな皆を気遣ってわざと「あんなものいらないのから探さなくていいのよ」という部分だけでマリアや使用人達との気持ちが十分受け止められました。




★チムチムチェリー
桃子は本当はパラレルワールドからやってきた人間で、人を探しにきています。
家出した弟・・・と、言いますがそれは本当の弟ではなくその世界でコピーされた弟。
ミスコピーで処分を恐れ逃げ出した弟を追ってきた桃子の話を聞き、

「出来が悪いからって処分するの?」と、悲しむさくら。
いつも人よりどんくさい、周りの子より出来が悪いと落ち込むさくらには自分もいらない存在のように思えて悲しくなります。「そんなの酷すぎる!」と。。。

でも本当は桃子にも理由があるんです。
桃子が落ち込んでいるさくらにいつもかける言葉
「あなたはたった一人だけの存在なんだから」
これがこの物語のキーワードです。

30画像 359

関連記事
スポンサーサイト

theme : 漫画の感想
genre : アニメ・コミック

Secret

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

★注意事項★

(著作権法第三十二条引用) 『公表された著作物は、引用して利用することができる。』  上記にならい当ブログは画像を引用させて頂いております。 当ブログは営利妨害や著作権侵害を目的とするものではありません。 当ブログにて使用している画像の著作権または肖像権などは、該当する権利所有者様に帰属致します。 著作権等を有する方からの警告を頂いた場合には直ちに該当記事を修正・削除します。

水樹

Author:水樹

検索フォーム

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。