スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ファラオの墓

ファラオの墓 (1) (中公文庫―コミック版)ファラオの墓 (1) (中公文庫―コミック版)
(1996/02)
竹宮 惠子

商品詳細を見る


竹宮恵子さんと言えば私には「風と木の詩」が印象的。
とか言って、私は未だに読んだことが無いのですが中学生に入った頃、やおい好きな友達が『「風と木の詩」こそが漫画で初めて同性愛を書いた名作なのだ!』と力説してたのです。そしてそんな友達も読んだことが無いらしく『だからこそ読んでみたいんだ~!』と言っていました。当時、私はあまり古い漫画に興味が無かったので聞き流してましたが。。ちなみに友達が読んでなかった理由は資金面。
「でも、揃えてみて面白く無かったら嫌だし・・・」とか言ってたっけ。←この辺が中学生。。

【あらすじ】
四千年前のエジプトで小国のエステーリアは隣国のウルジナにより攻め滅ぼされてしまう。国を失い戦火の中、生き残った第二王子サリオキスは、妹ナイルキア姫をナイル川へ逃がします。自らも傷を負いながら生き延びたものの、ウルジナ兵に捕まり捕虜の中に。王子の誇りを失って生き延びるくらいならば死を持って朽ちようとするサリオキスだが・・・。同じ頃、ナイル川を流されて気を失っているナイルキア姫は同じく敵国の神官により命を救われる。そして、ウルジナの若き王スネフェルと出会いお互いの身分を知らないまま惹かれあってしまう。


竹宮さんの作品は少女漫画という枠に留まらない壮大な素晴らしい作品ですよね。
壮大過ぎてね、感情移入がしづらいのが難点です。主人公にも容赦ないです。
主人公の背負う責任が、運命が、とても過酷で大き過ぎるのです~。
最初の方から、主人公がもう何度死んでもおかしくないくらいの出来事が続きます。


でも、びっくりなのはこの作品が「風と木の詩」を書きたかった作者が担当に首を立てに振らせる為に、まず売れる作品を書かなきゃって思って書いた作品だったこと。エンタメ性を考えて売れる作品を書いて人気を得れば担当が次に好きな作品を書かせてくれるだろうと思ったからって。。。
この作品は目的の為の手段に過ぎないのか?とびっくり。これだけの名作が・・・。
ちょっと、おい。おい。って思うんだけどエンタメ性のある売れる作品を書こうと狙って売れちゃう。そして名作になっちゃうってのがすごいところなんでしょうね。ホント、才能ってある人にはあるんですね。


「ざ・ちぇんじ」とか「BASARA」とか水辺での出会いが多いのは着衣で身分がバレないからかな?
CIMG4201.jpg


ここからネタバレ▼




ナイルキアが周りの人達に支えられ王子として時期王として成長していく姿がいいですね。
何度もつらい目に、命の危険に遭うのですが持ちこたえていくのは周りの人の助けとその人達が自分の命を駆けても国の復興を信じて王子を守ろうとするから。その気持ちに打たれて応えようとしていきます。

しかし、スネフェルは先王に先立たれ、本人の性格も災いして周りの側近からも疎まれます。
でもスネフェルも王の器としては申し分無いのに。周りに居て自分の事を本当に考えて傍に居てくれる人だっていたのに。

CIMG4196.jpg


ナイルキアは偶然あったスネフェルとお互いの身分を知らないまま惹かれあってしまいます。
そして、再開した兄に付いていかずに残ったナイルキアは兄といる所を見られ詮議され。。。
最初は泣いてばかりのナイルキアの行動にちょっとイライラしました。
漫画だとこういう時、ヒロインの性格はもっと毅然させたりするのかもしれないけど竹宮作品はキャラを甘やかさないですね。

それから、姫としての自分を取り戻したナイルキアは覚悟を決めますけどその選択は必ずしも救いのあるものではなかったのでスネフェルはそこから自暴自棄になってしまいます。

スネフェルとサリオキスのどちらも裏切れないナイルキアの命をかけた態度は、とても毅然としてましたが、その後ナイルキアを失ったスネフェルがどうなるかとまでは考えられなかった。
でも、無理も無い。だって「14歳の少女」ですから。
というところまで考えられてる。深い。
年齢的に有り得ないくらい人間出来てるヒロインを漫画で見すぎてる自分に改めて気付きました。。

スネフェルは確かに愚かで、自業自得なせいもあるんだけど周りにいる人も悪いんですね。
だけどアンケスエン姫や神官など自分の事をきちんと考えてくれている人もいることにもっと気付いてれば良かったのに。

後半に出てきたアウラ姫もいいけど、やっぱりアンケスエン姫。
むしろさっき言った「年齢的に有り得ないくらい人間出来てるヒロイン」とはこの人ってくらい嫌味もなく素晴らしいです。(アンケスエン姫の年齢は不明だけど)
こんな素敵な人を脇役に、敵国の姫にしちゃうところが逆にすごいですね。

イザイによって助けられ「砂漠の鷹」になってからは割と順調なサリオキス。
スネフェルと違い、人格者なので仲間も増え慕われてます。でも、やっぱり簡単にはいかないです。
敵国にいるナイルキアの心配から、裏切りものとスパイによってイザイの助言を信じられなかったり。
多くの人の助けと犠牲を得てサリオキスは国を取り戻します。

二人の最後の戦いで国を失い国民からの信頼を失ったスネフェルが玉座に座りサリオキスを待っているというのが皮肉な運命を感じました。

CIMG4194.jpg


にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 漫画ブログ 少女漫画へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

theme : 漫画の感想
genre : アニメ・コミック

拍手コメント有難うございます

拍手コメント有難うございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。
私もアンケスエン姫とサリオは、はからずとも想い合ってるんだろうなと想っていましたがその点があまり書かれて無いと思いました。でもそれでやっぱりいいんだろうなぁ~と思います。お互い国の為にという気持ちの方を優先させたんでしょうね。
Secret

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

★注意事項★

(著作権法第三十二条引用) 『公表された著作物は、引用して利用することができる。』  上記にならい当ブログは画像を引用させて頂いております。 当ブログは営利妨害や著作権侵害を目的とするものではありません。 当ブログにて使用している画像の著作権または肖像権などは、該当する権利所有者様に帰属致します。 著作権等を有する方からの警告を頂いた場合には直ちに該当記事を修正・削除します。

水樹

Author:水樹

検索フォーム

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。