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なぎさボーイ 

なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
(1984/09)
氷室 冴子

商品詳細を見る

 ★続編の「多恵子ガール」の感想はこちら

小学生の頃だったか、中学入ってたか忘れましたが親戚のお姉さんからかりてすぐに自分で買ってしまいました。初めて読んだ氷室さんのコバルト文庫です。

「なぎさボーイ」「多恵子ガール」の二冊です。
同じストーリーを男性側・女性側の視点から追って書くという作品でした。
最初は2冊一緒にした感想にしようと思っていたのに読んでたら私自身も久々にはまってしまって2回も読み返しちゃいました。。
 で、やっぱり長くなりそうだから1冊ずつにしよう。と、思いました。

【なぎさボーイ・あらすじ】
”男はすべからく泰然とかまえる”のが理想の俺なのに体は小作り、しかも女顔、とどめが名前で雨城なぎさ!幼稚園で複数の男共から求婚され、今は蕨第一中全校生徒からなぎさちゃん呼ばわりだ。その屈辱の過去の元凶北里と、ちゃん付けの張本人多恵子が俺に囁いた。三四郎が恋わずらい?恋に受験に揺れる青春前期、肩肘つっぱらかったシャイボーイの悪戦苦闘のラブコメディ。
(作品紹介より引用しましたがクサイ・・)


順番的には「なぎさボーイ」を先に呼んで「多恵子ガール」が後。
内容が「多恵子-」のが少し先まで書いてあるんです。

これは、中学生から高校生の間の二人の淡い恋みたいな感じですごーく好きでした。
なぎさくんの側から読むよりも多恵子ガールの方がすごく好きだった。
1冊ずつ感想書こうかと思ったけれどやっぱり二冊あわせて1作品だし。
 けど別々の視点で書きたいことがあったんで分けました。
ただ、同時に感想を出したくて。

今見ると新鮮な渡辺多恵子先生の挿絵
画像 3031

なぎさボーイを読むと読み返すたびに、大好きな作品だけど気持ちがハッキリしないなぎさに腹が立ちます。でも・・・読み返すたびに「私の印象のなぎさはもっとかっこ良かったのにこんなに不甲斐なく見えるなんて私が大人になったせか?」と、思ってました。

なぎさは中学生の男の子の中でもクラスの男子と違って女の子をからかったりワイワイ騒いだりしないちょっと男らしい子。というイメージ。多恵子のことが好きだけど告白なんてかっこ悪くてそんなこと出来ない。なんて言ってるし、だけどなんとか多恵子と付き合ってるような感じになったのに、高校に入って中学の陸上大会で会った槇とは同じ絆のようなのがあり槇の事も気になって・・・と、どーにもハッキリしないというか。。

中学の陸上大会からお互い惹かれあう・・・
画像 3024


ここからネタバレ▼




最初は男らしくとか、色々槇に対しても紳士的に見えたりかっこいいと思えたなぎさだけどでも、何度か読み返すとなぎさの男らしくという変にこだわった部分が逆にこだわってるようで自分のかっこ悪い部分を他人には見せたくないってだけで多恵子に強情張ったりするところがちょっと幼く感じました。

どちらにも違う部分で惹かれるなぎさ。今思えば、なぎさのどこがいいんだ!
と、思いたくなるような部分もあります。

中学時代、球技大会でなぎさを夢中で応援する多恵子はつい「なぎさちゃん!」と言ってしまい学校中の人にからかわれて「なぎさちゃん」と呼ばれるように。
それとは反対に、なぎさが嫌がってると知りそれ以降一度もなぎさちゃんとは呼ばずに雨城くんと言い続ける多恵子。

 そんな多恵子に告白しようと思ったのに三四郎の話を持ち出して
「あいつ、昔はおまえが好きだったんだぞ」「でも、私は雨城くんが好きだったから」
あっさり先に告白されてしまう。
やっといえた言葉が「名前で呼んでもいいぞ」・・・不甲斐なさ過ぎる。。。

しかも、多恵子には全く通じてない様子。
けれど逆に自分はどんどん多恵子を好きな自分を自覚してしまって、気持ちを乱される普段通りでいられない事に情けなさを感じてしまう。

で、「もう名前で呼ぶな!」
小さいぞ!なぎさ!!

 更に、槇とキスしてるところを見られて弁解しに行った所、多恵子に「槇さん、好き?」  「多恵子が好きだ」・・・って今更、遅い!
思春期の時はこの二人のもどかしさにキュンとしたんですが今読むとなぎさにイライラしっぱなしです。

男らしくって割には自分は槇と多恵子を選べない。
 多恵子は好きだけど、槇は特別なんだ・・・って。ひどい。。それを聞いて槇はなぎさをあきらめる気になるけれど、多恵子は逆に打ちのめされます。まぁ当然ですね。
なんか「特別」の方が重く感じるもん。

中学時代、身長も伸びないし、どんなに頑張ってもどうにもならず陸上に限界を感じるなぎさ。そんななぎさには槇が一人頑張っている姿に自分と近いものを感じ槇も自分の事をわかってくれるなぎさに惹かれる。
来年の陸上大会でなぎさに頑張る姿を見せたい。と、無理した槇は次の年の陸上大会で試合中にアキレス腱を切ってしまう。
駆け寄るなぎさ。そして、そこで二人にはある秘密が・・・。

槇みたいな群れなくて物事をハッキリ言うし強いんだけど、強いようでいて時折ポロっと折れてしまいそうなタイプ。
男には好かれそうですが女には嫌われそう。っていうか私は嫌い。
単に自分の感情優先で人に気を使えないだけじゃーん、とか思う大人気ない私です。

そして、なぎさから見た多恵子は表向きすごくワーワーしゃべりたてますが多恵子にとっては照れ隠しもあり、一緒のクラスじゃないので話せると嬉しくてつい余計なことをしゃべってしまう。。
という、なぎさから見てる多恵子より「多恵子ガール」から見る多恵子はとても恋する女の子です。
そして、多恵子の気も知らず勝手な事言ってる、なぎさと槇の二人にすごくイラッとします。


続き?はよろしければ「多恵子ガール」で是非!
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