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おしゃべり階段

おしゃべり階段 (集英社文庫―コミック版)おしゃべり階段 (集英社文庫―コミック版)
(1996/08)
くらもち ふさこ

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【あらすじ】
中学生の加奈は天然パーマがコンプレックス。 学校の先輩に憧れるけれど先輩は加奈の友達のストレートな髪を褒めていてショックを。 同じクラスの中山手線は口は悪いけれどいいヤツで加奈は徐々に線に惹かれていく。受験の時期になり、線と同じ志望校にしようと思った加奈だけれど。。


私は漫画にリアルさを求めてません。現実的なドロドロした恋愛の話とかをわざわざ漫画で読もうとは思わないし。だからあくまで「少女漫画」が好きなんです。
勿論、少女漫画にもドロドロしたのはあるけれど、それは私の中であくまで「少女漫画」でなければいけない。子供の頃には憧れられるような、大人になってからはありえない話に夢を見させてもらうようなそんな娯楽として楽しみたいと思っています。

でもくらもちふさこさんの作品の男の子は意外とリアル?他の少女漫画みたいにものすごい愛されたり、大事にされたり、特別な事件に巻き込まれて助けてくれるという事があまりない。しかも、男の子が冷たい。付き合っていたり、好きだと言われても決して安心できないくらい。浮気したりもする。 
それでも主人公は男の人が好きだ。読み手から見てもそれでも好きだと思うくらい魅力的な男に書かれている。(たまにふつーにろくでもないのもいる)  

感情表現や行動の描写が細かく、リアルなんです。本当に普段の何気ない事で逆に普通の少女漫画ではわざわざ表現しない行動やしぐさが書いてある。普通の少女漫画ではもっと大きな事があって好きになる「出来事」があったりするのに対してこの人の場合はちょっとした「行動」や「しぐさ」、「表情」この細かさ。

それが現実に男の子を好きになる時ってこんな何気ない事だったかも。
という人を好きになる瞬間みたいなものが詰まっている。
「リアルな少女漫画」だと思う。

女の子もリアル。主人公だから絶対良い子。みたいな事がない。
ありえないようなキレイごとを言ったり、異常に物分りが良かったり、クラスでサエないけどなぜかモテルみたいな典型的なタイプとも違う。

普通に未熟な一人の人間として書かれている。大抵、誰かに怒られたり未熟さを咎められたりしてそれに気付き成長していく様が書かれている。
主人公だからどこか特別ではあるんだけれど。
私は初めて主人公が漫画の中で精神的に成長していく過程を見たと思った。

内容や設定がとても普通のこともある。
それでも読むと何かが違う。もう本当にすごいと思う。
「好き」とか「嫌い」とかじゃなくて「尊敬」してしまいます。

線は一言も話さないけれど表情で内容は進みます(絶妙!)
30画像 005

本当は是非読んで欲しいけれど、ここからネタバレ▼





おしゃべり階段は中学から高校卒業までを書いた作品なんですが加奈が最初は天然パーマを気にしていたり、学校の先輩に憧れるけれど先輩は友達を選んでしまったり。そして、その友達は仲が良かったのにクラスが変わってしまったらあっさりと新しいクラスの友達と仲良くなってしまう。
 なんだか、自分が学校生活の中で「こういう事ってあるよなー」って事を見事に書いてくれてるんです。

ドッジボールで先生から自分だけ狙われない・・・
25画像 002

学校の先生にしても、クラスで人気の先生で若くて生徒の心をわかってる、ように見えて実は意外とわざと生徒の気を引いてそうな感じ。かと思えば、見てくれとかであまり人気の無い先生が本当は生徒のことを良く見ててきちんと生徒の気持ちを汲んでくれるような事をいってくれたり。

本当に、こういう先生います!っていうくらいリアルです。
皆からは好かれていない先生が、コンプレックスで落ち込む加奈に「自信がある部分と自信が無い部分、両方兼ね備えてるくらいが魅力的なんだぞ」と言ってくれる。

それを聞いて加奈は憧れのバスケの先輩が「方向音痴だけどバスケは上手」だったり線だって「背が低い事を気にしているけれどバスケには一生懸命」など、皆苦手なことや気にしてることがあるけれど好きなことや得意な部分もある。
 先輩がかっこよく見えたのは「つりあってる人」だったからだ。と、気付いた加奈は自分にも自信がもてるところを探そう。と、前向きになっていきます。

こういう部分がすごく丁寧だなーって思います。

更に高校生になってからのミサちゃんとの友情。線との関係。
線はセリフがなくて表情だけで・・・という部分が多いんです。こんなところもいい。
線のあまり話さないんだけど男らしい性格とかも好きです。

「待って・・・」足がもつれて追いつけない加奈。影で彼が居る事がわかる。25画像 004

線の家族に印象イマイチだった加奈。だったけど、X’masプレゼントに弟の分までセーターを編んでくれていたと知った弟は・・表情だけでもうわかります。
27画像 009

加奈が高校卒業後になって母校の中学で後輩を見て。「昔の自分たちがいる・・・」
彼らの未来が私にはわかる。だけどあなた達は今はわからなくていい。

彼らもきっと昔の自分のように悩んでいるんだろう。わからないから、悩む。
それでいいんだ。
確かに、昔は今から思えばなんでこんな事で悩んだんだろう?ってくらい小さなことで
悩んだりしましたよね。だけど、知らないうちに乗り越えて今があるんだなーって思いました。


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