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光の伝説

画像 30433
著者:麻生 いずみ(マーガレットコミックス)
出版社:集英社
出版日:1986/02

スポーツものなのでオリンピックの時期にはと思ってたんですが。ちょっと遅かった。フィギアモノじゃないけど近いものを感じます。まんがと現実は当たり前ですが全然違うけど。このマンガはスポーツ選手って、本当に大変な努力が必要なんだなぁ~ってスポ根的なことではなくリアルに感じることが出来るマンガだと思います。

当時連載中にアニメにもなりました。週間マーガレットの中では大人気でしたがアニメ化した割にはテレビも地味に終わってしまいました。私はこれを読んで、中学入ったら新体操部に入りたいって思ったり、割り箸にリボンつけて踊ったりしたくらい好きだったんですが、新体操部、無かったです。っていうか、入らなくて良かった・・・。

【あらすじ】
新体操の世界大会でパーフェクトをとったブルガリア選手に、ミスがあったのになぜパーフェクトなの?という光。新体操が大好きな光は転校した学校で新体操に入部。そこには新体操界の女王、憧れの葉月先輩がいる。そして、学校で出会った器械体操の大石先輩。大石は光に荒削りだけどジャンプ力や隠れた才能を感じる。光は憧れのブルガリア女王に会うために世界を目指す。

読み返すとスポーツ漫画としてすごくいい漫画だったんだなと改めて実感します。時代的にちょうどエースをねらえ!等あまりに名作の後で、更に今のようにマンガがサブカルチャーとして確立されてもいなくて、とあまり注目されず後世にも伝わらずに終わってしまい残念です。

馴染みのない新体操という競技で、有名選手や日本が世界に通じる選手がいないせいかあまり日のあたらない競技ですが、この漫画の影響で深夜にやるオリンピックの試合などを録画してみてた程です。 

大石先輩に認められ頑張る光
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当初は光がどんどん才能を開花し、試合ごとに成長していく姿にワクワクしながら読みました。
でも、かなり重い展開になってきます。少し経って、新体操をテレビで実際に見るようになると日本は世界に全く通用しないことや、漫画のように10点満点なんてそうそう出ることが無いこと。それどころか漫画では当たり前のように出てる9点台、9点後半が実際にはとても難しいことなどもわかりやっぱりそこは漫画なんだな・・・と思いました。(現在と採点方法が違うと思いますが当時は10点満点でした)
 あとは演奏曲の生演奏というのがちょっと、漫画としてもやり過ぎ感はありましたが。。

ですが当時、普通のスポ根漫画には描かれないコーチをめぐる連盟との話や選手として故障を考えながら競技をすることなど、細かな視点からも書かれていて驚きます。少女漫画って少年漫画ほどスポーツものは無いし、少年モノは努力、根性、友情、がメインなのでそれとは少し違いますが少女漫画のスポーツものでは軍を抜いて素晴らしいんじゃないかなって思います。
むしろ、もっと今のように漫画の地位が確立してからだったら注目を浴びていたんじゃないかな。と、惜しい気持ちになりました。

追う側から追われる側になるのは大変なこと・・・
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ここからネタバレ▼
(ラストのネタバレがあるので注意してください)



最初は明るくてのびのびと競技する光ですが、作者の苦悩する主人公を書きたいという思いからか、後から後から苦労が舞い込みます。
 競技のやり方を吸収して成長する。という、ありがちな物語として始まってとすぐに選手として注目を浴びますが、全体を通して読み返すとジュニア大会から世界大会、オリンピック選考会などどれも簡単には勝たないし、優勝出来ない大会も多かったんだなと。。

自分と似た個性を持つ選手の出現により光は今までの演技を捨て新しい演技を模索する。。
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精神面が強くない主人公でその苦難から乗り越える、そして選手として演技も一皮向けるという形ではありますが、周りの先輩やコーチが助けてくれながらも、時には「いつも、誰かが助けてくれるのを待つのか」と厳しく言われ、まぁそれこそが自分で乗り越えられるようになれ!という助けなのですが、主人公が徐々に一人で乗り越えられるようになって行く成長もあります。

連盟から任命されたコーチの話や、光の持ち味である演技と曲との兼ね合い、筋肉の消耗による故障の心配などかなり深く描かれていました。子供の頃はなんか重苦しい・・・と思った部分も今読むと逆にここまで書いてたんだ。と、驚きます。演技で使われる曲を聴きたい!と、いう気持ちにもなります。曲と演技の構成もすごく丁寧に書いてあるし、光だけでなく他の選手の演技まで動きまでが丁寧に書かれてるんです。これがすごいなって思います。
あと、踊りを表現する体型描写が素晴らしくキレイです。

「日本代表」・・・という自分の肩にかかった重さ
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その後、光の演技の伴奏を自分にやらせて欲しい。と、あらわれた夏川と組むことにより息のあった演技が作り上げられていき、お互いに欠かせない存在に。しかし、夏川は音楽でプロデビューしてしまい、光の演奏をすることが難しくなっていく。など、主人公の悩みは本当につきません。
生演奏にピアノだけでなく、ギターやドラム、バイオリンを使用するなどはちょっとやり過ぎじゃ?と、思う部分もあります。また後半は夏川の演奏があるから光らしさの演技が出来るという部分に少しスポーツ選手として、それでいいのかい?・・・という疑問も感じましたが。。


そして、大石先輩という、好きな先輩がいながらも夏川からの気持ち、夏川への気持ちで揺れ、大石先輩の事を好きな椎名先輩とのことでも悩む光。オリンピック目前に知ってしまった事実に打ちのめされて・・・最後の急展開はちょっとびっくり。あまりに重くて、最初の頃のさわやかなストーリーが懐かしくなるほどです。。

さわやかだった頃・・・
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ずっと、光のことを大好きだった大石先輩と、両思いなのに結ばれない二人。
なんだか、それだけが残念なんですが最初から結ばれない設定だったそうですね。
どうでもいいけど、最後のほうは大石先輩も夏川もものすごく顔がおっさんになってしまって読んでて戸惑いました。。

そして、ラスト。
ボロボロの光に夏川は厳しい言葉を連発。
光も悔しさをバネにするかのように彼の音楽に合わせ演技は続きます。
しかし、最後の種目。アクシデントにより彼は歌で伴奏をしますが新体操では歌は伴奏として許可されていない。けれど、光はわかっていながら彼の声で踊ります。
その演技は誰が見ても最高の演技。普通の状態ならば間違いなく満点の。。
果たして、失格なのか点数はでるのか?

ラストは光の苦悩の中、夏川との最高の演技
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オリンピックの試合での怒涛の演技にこんなのありえねー・・・と子供ながらに想い最後の結末は一体!?そしてラスト・・・!!・・の形に、ちょっと拍子抜けもありました。
 

けれど、根性とか努力だけでは乗り越えられない主人公の苦悩など今読んでもすごく深いスポーツ漫画だなと思います。
ラストは、まぁいつもながら私的に光にとって納得のラストだったのだろうと思うことにしてます。


そして私はこれからフィギアのエキシビジョンを見ます


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