2013.09.29
君は「好き」の代名詞
![]() | 君は「好き」の代名詞 (フラワーコミックス) (2009/08/26) 嶋木 あこ 商品詳細を見る |
【あらすじ】
有名になっていくあなたはもうあたしなんて憶(おぼ)えてないと思ってた。迎えになんて、来てくれないと思ってた。
だから、あなたに少しだけ似てるところがある人と、初めてを、してしまった…。
10年前――歌舞伎(かぶき)役者になるために私の前からいなくなってしまった君。あの日の約束は今でも覚えてるけど、有名になった君は「日本一美しい男子高校生」と呼ばれて 私とは違う世界の人になってしまった。だから、もう二度と会えないって思ってたのに…?
●収録作品/君は「好き」の代名詞/下手くそ片想い/永遠に眠れ
「めちゃくちゃ大好き」以来だった嶋木さんですが「ぴんとこな」が面白かったのでその後色々読んでみてました。
こちらは「ぴんとこな」と同じ歌舞伎のお話かと思ってたのでちょっと、ガッカリ・・・。なお話でした。
主人公が歌舞伎役者の馴染みの子と離れて過ごしているという設定に「ぴんとこな」の構想を試作的な形で描かれたのかと思ったら全然歌舞伎関係ないような話でした。
嶋木さんは歌舞伎が好きでコレはただ題材として取り入れただけなのかな?
でも、2作目の「下手くそ片思い」は好きなお話でした
ここからネタバレ▼
幼馴染と離れ離れになって彼は約束通り有名になって彼女の前にあらわれます。
彼女は嬉しい事なのですが、元々彼が自分との約束を果たす為に行ったことも戻ってきてくれるつもりだったことも知らなかったのです。
なので主人公は彼は自分の事を忘れて歌舞伎に必死なんだと寂しさから同学年の彼氏を作り彼と寝てしまった。けれどやっぱり、幼馴染の子を忘れられずにすぐに別れます。
その元カレから当時の画像を送りつけられたり更にあいつは俺のお下がりだ的なことを言ってやるみたいなシーンとかあまり好きじゃないのよ。自分のことで歌舞伎役者としての彼の評判や価値を下げてしまうと思い、彼女は彼を遠ざけてしまう、ケド・・・というお話でした。
あまり歌舞伎は・・・アイテム程度にしか入ってませんでした。
「下手くそ片思い」
これの方が面白かったです。そして好きでした。
美術部の女の子ゆりが部長の矢野に片思いしてるお話。
最初に1年の頃の美術の授業でのお話で君塚と向かい合って絵を描く時に「人のこと見すぎ」と言われて「美術部なのでつい夢中に・・・」というエピソードがあるのですが、ゆりは君塚ではなく彼と仲の良い矢野が好きで。
でも見てるだけじゃ何も進まずあっという間に3年になってしまいます。このままじゃいけない、と君塚に矢野のことを教えてもらおうと近づきますが。
友達として協力してもらおうと話しているうちにだんだん君塚の方を気になってしまう・・・という流れなのはいいのですが、途中の胸に肉まん入れたりヒロインを若干痛いキャラにしちゃうところが毎回、嶋木さんの残念な所なんだけど・・・。
最初のエピソードに入ってた1年の時の美術の授業の頃から実は君塚はゆりの事を好でゆりが矢野のことを好きなのも知っていたという展開が良かったです。
出だしのストーリーからの隠しエピソードみたいなのが入るのが好きなのと実は男のこの方は前から主人公が好きだったみたいなのがいかにも少女漫画でいいじゃないですか。ただ・・・これを読んだあとに嶋木さんの短編読むと割と多いパターンなんですね。
更に君塚は実は1年からゆりを追いかけて美術部に入りずっと同じ部だったのにゆりはずっと知らなかった・・・というのはなんか最後に君塚が不憫過ぎました。
せっかくそれまでカッコ良かったのになんか・・・今まで大分苦労してたんだね・・・と痛々しくなっちゃってね。美術部員として気付いててもそれはそれで良かったと思うんですよね別に。

「永遠に眠れ」
意外とこんな感じのストーリーも描くんですね、という印象。
海賊ってことで白泉社とかではよくあるストーリー設定でした。でもなぜエロ入れる?エロまでいかないけど・・・。嶋木さんは男性の筋肉美とか肢体を描くのが好きなのですかね。とってもキレイです。絵も普通に女性キャラより男性キャラの方が断然キレイです。女性キャラあまり可愛くないんだけど男性の美形キャラはとてもきれいですよね。
内容は貴族から堕ちた海賊が襲った船で純粋無垢な少女に会って・・・という自分を信じてくれるまっすぐな少女に出会って心を入れ替えるストーリーでした。
表題作が一番期待したのに一番面白くなかった~。

にほんブログ村

にほんブログ村
- 関連記事
-
- トリプルKISS 全2巻
- 君は「好き」の代名詞
- ぴんとこな 8~10巻
スポンサーサイト
