FC2ブログ

多恵子ガール

多恵子ガール (集英社文庫―コバルト・シリーズ)多恵子ガール (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
(1985/01)
氷室 冴子

商品詳細を見る


 ★ここを先に見てしまった方は是非、「なぎさボーイ」の方を先にどうぞ★

【あらすじ】
特別な人。例えば誰にどんな風に見られてもいいけど世間の目なんかかまっちゃいないけどその人にだけは変に見られたくない。その人の目にはとびきりの自分が映ってて欲しい。そんなふう?
そんなひとならいる。いるけど。 シャイなくせに肩肘張って勝手にあたふたしてるあのなぎさくんを多恵子の目で除いて見れば?(作品紹介より)


なぎさの側から読むと多恵子はおせっかい好きですぐに人の世話を焼きたがる口うるさい女の子。だけど、本当は優しくて肝心な時は黙って見守っていてくれることもわかってる。

不甲斐ない自分だけど、多恵子はしっかりしていて・・・けれど多恵子側から読むと多恵子はもっと普通の女の子です。
なぎさの前では平気な振りをしているけれど気持ちはもっとモヤモヤしていたり。
 なぎさ側から見えない所で槇の事に傷ついてる「多恵子ガール」を読むとなぎさがなんだか腹立たしいって言う気持ちになるかも。

そして・・・多恵子ガールを読んで見ると逆に、「あれ?なんかなぎさかっこいい。。」
そう、多恵子から見たなぎさはなんだか、他の男の子と違って騒ぎ立てたりしないしちょっと偉そうなこと言ってるけど影できちんと努力をしている人だ。と、すごく多恵子から見たなぎさはある意味理想化されてます。だから私の印象のなぎさがは、いつも「なぎさボーイ」を読み返す前の方がかっこ良く思えてたんです。
そして読み返すたびになぎさが不甲斐なく感じるのは「なぎさボーイ」のなぎさが思った以上にアレコレ実は悩んでいる、「ボーイ」だからなんですね。

そして、なぎさから見た多恵子はとてもなぎさにとって近い存在のように書かれていて自分の中に踏み込んでくる女の子で、更に名前で呼んでもいいぞ、だのなんだのと言っただけでなぎさは多恵子と少し特別な関係でいると思っているにも関わらず多恵子は中学時代から早くなぎさへの自分の思いに気付いて片思いをしている分、なぎさを
とても遠い存在のように感じています。
 好意も持たれてないだろう、という程度しか感じてない多恵子は名前を読んで良いと言うなぎさにとっては告白のつもりの言葉が友達くらいには思ってくれたんだな。と、喜ぶくらい。

「俺がやきもち妬くから」と他の男友達との勉強会を辞めさせたなぎさは、その言葉でもうつきあってる関係のように感じているけど多恵子は「仲間意識として、他の友達を入れて勉強するのが嫌なのかな。でも仲間だと思われてるだけで嬉しいわ。」
なんて・・・このなぎさがポーカーフェイスなのが、多恵子にはかっこよく感じていて尚且つ、気持ちは全然伝わってないんですよね。

「なぎさボーイ」を読んで「多恵子ガール」を読んで更に又「なぎさボーイ」を読むとなぎさが勝手に自分でかっこつけてる部分や多恵子が気付いてないと思ってる所で実は多恵子がこんなに傷ついてたんだって部分がわかるので最初は結構好きだったなぎさがなんか男らしさとかにこだわりすぎなんだよ。と、思えました。

ここからネタバレ▼

続きを読む

関連記事
スポンサーサイト



なぎさボーイ 

なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
(1984/09)
氷室 冴子

商品詳細を見る

 ★続編の「多恵子ガール」の感想はこちら

小学生の頃だったか、中学入ってたか忘れましたが親戚のお姉さんからかりてすぐに自分で買ってしまいました。初めて読んだ氷室さんのコバルト文庫です。

「なぎさボーイ」「多恵子ガール」の二冊です。
同じストーリーを男性側・女性側の視点から追って書くという作品でした。
最初は2冊一緒にした感想にしようと思っていたのに読んでたら私自身も久々にはまってしまって2回も読み返しちゃいました。。
 で、やっぱり長くなりそうだから1冊ずつにしよう。と、思いました。

【なぎさボーイ・あらすじ】
”男はすべからく泰然とかまえる”のが理想の俺なのに体は小作り、しかも女顔、とどめが名前で雨城なぎさ!幼稚園で複数の男共から求婚され、今は蕨第一中全校生徒からなぎさちゃん呼ばわりだ。その屈辱の過去の元凶北里と、ちゃん付けの張本人多恵子が俺に囁いた。三四郎が恋わずらい?恋に受験に揺れる青春前期、肩肘つっぱらかったシャイボーイの悪戦苦闘のラブコメディ。
(作品紹介より引用しましたがクサイ・・)


順番的には「なぎさボーイ」を先に呼んで「多恵子ガール」が後。
内容が「多恵子-」のが少し先まで書いてあるんです。

これは、中学生から高校生の間の二人の淡い恋みたいな感じですごーく好きでした。
なぎさくんの側から読むよりも多恵子ガールの方がすごく好きだった。
1冊ずつ感想書こうかと思ったけれどやっぱり二冊あわせて1作品だし。
 けど別々の視点で書きたいことがあったんで分けました。
ただ、同時に感想を出したくて。

今見ると新鮮な渡辺多恵子先生の挿絵
画像 3031

なぎさボーイを読むと読み返すたびに、大好きな作品だけど気持ちがハッキリしないなぎさに腹が立ちます。でも・・・読み返すたびに「私の印象のなぎさはもっとかっこ良かったのにこんなに不甲斐なく見えるなんて私が大人になったせか?」と、思ってました。

なぎさは中学生の男の子の中でもクラスの男子と違って女の子をからかったりワイワイ騒いだりしないちょっと男らしい子。というイメージ。多恵子のことが好きだけど告白なんてかっこ悪くてそんなこと出来ない。なんて言ってるし、だけどなんとか多恵子と付き合ってるような感じになったのに、高校に入って中学の陸上大会で会った槇とは同じ絆のようなのがあり槇の事も気になって・・・と、どーにもハッキリしないというか。。

中学の陸上大会からお互い惹かれあう・・・
画像 3024


ここからネタバレ▼

続きを読む

関連記事

カレンダー(月別)

05 ≪│2009/06│≫ 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

★注意事項★

(著作権法第三十二条引用) 『公表された著作物は、引用して利用することができる。』  上記にならい当ブログは画像を引用させて頂いております。 当ブログは営利妨害や著作権侵害を目的とするものではありません。 当ブログにて使用している画像の著作権または肖像権などは、該当する権利所有者様に帰属致します。 著作権等を有する方からの警告を頂いた場合には直ちに該当記事を修正・削除します。

水樹

Author:水樹

検索フォーム

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード